【障害者割引】台湾旅行の悠遊カード、「優待カード」で障害者割引ができるのか?
[肥満度チェック] 実は肥満じゃない?
台湾の公共交通機関で主に使えるICカード
「悠遊カード」のうち外国人観光客が使えるのは
「普通カード(普通卡)」と
「優待カード(優待卡)」2種類で、「普通」は一般の人が、「優待」は子供や高齢者、障害者が優待割引で利用できるカードです。
「愛心カード」は対象外、「優待カード」は購入可能
悠遊カードには障害者向けの「愛心カード」という種類がありますが、外国人観光客は対象外のため購入できません。その代わりに「優待カード」が購入できます。
「愛心カード」対象者
- 為記名卡,設籍台北市、新北市、基隆市、桃園市、宜蘭縣、新竹縣、新竹市、苗栗縣、臺中市、彰化縣、南投縣、花蓮縣、雲林縣、嘉義市、嘉義縣、連江縣、金門縣,領有身心障礙手冊人士申請使用
- 愛心票種相關申請規定,依各縣市政府正式公告為準。
- 台湾(上記の都市)在住で障害者手帳を持っている人が対象
2019.10.3現在
「優待カード」対象者
- 符合相關法令得購買半票之兒童或設籍台北市、新北市以外,年滿65歲以上之民眾及領有身心障礙手冊人士適用。
- 半票対象の児童と台北市、新北市以外の地域に在住している満65才以上の高齢者および障害者手帳を持っている人が対象
2019.10.3現在
外国人観光客も対象の障害者割引は?
交通機関によっては障害者運賃(愛心票)が存在しても外国人は適用外という場合があります。
例えば、高鉄(台湾新幹線)の場合、「愛心票」と呼ばれる半額切符(半票)がありますが、外国人障害者は対象外のため通常の大人運賃(全票)を払わなければならないというようにです。
よって、日本人の皆さんの場合は、その交通機関に障害者割引が存在するかどうか以上に外国人も対象かどうかが重要となってきます。
外国人対象の障害者割引の有無
- 台北MRT、高雄MRT、桃園空港MRTは外国人対象の障害者割引なし
- 高鉄(台湾新幹線)は外国人対象の障害者割引なし
- 台鉄(在来線)は外国人対象の障害者割引なし
- バスは、障害者割引(半額)が外国人対象か分からない
- 一部の施設の入館料に障害者割引あり
MRT
MRTには障害者運賃(台北MRTは大人運賃の60%引き、高雄MRTは半額)がありますが、外国人観光客は適用外です。
台北MRT公式サイトより
- 敬老愛心優惠票 (全票之4折票價) 限本國籍國民
シニア、障害者運賃(全票の60%引き)、ただし台湾国籍の人が対象
2019.10.3現在
よって、「優待カード」を利用しても障害者割引は適用されませんが、交通系ICカード利用に対する優待割引が適用され、障害の有無に関係なく2割引で乗車できます。
| 現金 | 普通卡 | 優待卡 |
---|
大人運賃 |
大人運賃 | 大人運賃 20元 | 20%引 16元 | 20%引 16元 |
障害者割引が適用外だとしても現金よりは「優待カード」を使う方がお得ですね。もちろん「普通カード」でもかまいません。
高鉄(台湾新幹線)
高鉄は悠遊カード自体が使えません(正確には「悠遊聯名卡」はというクレジット機能付悠遊カードは精算に使えますが、外国人は購入できません)。
また、2014年8月01日から
外国人観光客向けの「高齢者割引」と「障害者割引」が廃止されたので、現金で切符を購入しても半額にはなりません。
台鉄(在来線)
台鉄(在来線)には、障害者割引がありますが、外国人観光客については
適用外です。
台湾鉄路管理局公式サイトより
- 愛心票:身心障礙者得憑各縣市政府核發之身心障礙手冊,按單程全價票價 5 折購買各級列車愛心票。
- 障害者運賃:各県市政府が発行する障害者手帳を所持する障害者は片道切符の半額運賃で各列車の障害者切符を購入できます
2019.10.3現在
ここで注意点があります。「優待カード」で改札を通過すると半額精算されてしまうということです。
障害者割引が適用外なのになぜ半額になるのか、それはこの「優待カード」が障害者だけでなく児童も対象のカードだからでしょう。台鉄には子供運賃があるので「優待カード」を利用すると児童割引が適用され半額だけが引かれてしまうわけですね。
つまり、
外国人観光客の障害者の方が「優待カード」を使って改札を通過することは物理的に可能ですが、それは禁止行為であるということです。
要は、台鉄(在来線)利用の際には、現金で一般切符を購入するか
「普通カード」で精算しなければならないということですが、切符を買うよりは「普通カード」を使って
カード利用割引(特定の列車は1割引になるなど)を適用させた方がお得ではあります。
路線バス、長距離バス
障害者割引が適用される場合は半額運賃となりますが、上記の規定には外国人に関する記述がないので外国人も対象かどうかは分かりません。ちなみに、外国人高齢者は対象の路線が多いので、そちらの記事が参考になるかもしれません。
児童・高齢者も使用する「優待カード」ですから物理的には半額運賃でバスを利用することはできると思いますが、外国人障害者が利用時に禁止行為にあたるかどうかは分かりません。
なお、障害者の同伴者についてですが、外国人は「愛心陪伴カード」「優待カード」ともに購入できないので同伴者の優待はありません。
臺北客運公式サイトより
- 臺北市聯營公車、 新北市公車及一般公路客運路線、國道客運路線與宜蘭縣轄公車(老人、身障、孩童優待票)
- 持有身心障礙者手冊之身心障礙者及其必要陪伴者(限1人)
- 台北と新北市の路線バスと長距離バス路線、高速道路路線と宜蘭県バス(シニア、障害者、児童運賃)
- 障害者手帳を有する人及び必要とされる同伴者(1人のみ)
2019.10.3現在
優待カードを購入する意味があるのか?
これまでの説明から、「バスの障害者割引が外国人適用」であり、かつ「バスを何度か利用」するケースであれば、「優待カード」を購入する意味があると言えます。
けれども、バスを利用しないケースならどうでしょうか?
「MRT」は「普通」「優待」による差がありません。また、「台鉄」は前出の理由で「優待カード」の利用が禁止のため、現金で正規運賃を払わなければなりません。正規運賃を払うくらいなら「普通カード」を利用した方がお得ですよね。
つまり、外国人障害者は「優待」より「普通」カードを買う方が得ということもあり得るということです。
あとは、利用予定の施設入館料の障害者割引が外国人も対象であるかどうかも含めての判断だと思います。私の知人に障害者の方がいます。2018年秋に台湾旅行へ行き、障害者手帳を提示して障害者割引で利用できた施設がいくつかあったそうです。黄金博物館や烏来(ウーライ)のトロッコ列車などです。
そのときは「普通カード」を所持していたことから(優待カードの存在を知らなかった)、現金でチケットを購入したとのことです。
なお、「優待カード」を持っていても、障害者割引の適用には毎回証明が必要になるはずですから外出時は常に手帳を携帯しておきましょう。
優待カードの購入場所
悠遊カードの「優待カード」は、MRT駅の販売機では購入できません。コンビニやMRT駅の窓口、悠遊カードカスタマーセンターでの購入が可能です。
コンビニスタッフの場合、「優待カード」が外国人障害者も対象であることを知らない可能性があります。
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