【通貨単位】台湾元?ニュー台湾ドル?NT$?の違いとは?通貨単位の「表記」と「呼び方」
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旅行や仕事で台湾に行くときに必ず必要となる台湾のお金。ガイドブックを見ると、台湾通貨は「台湾元」「ニュー台湾ドル」「NT$」などざまざまな表現で記載されています。
なんだか分かりにくいですよね。ここでは台湾通貨についてご紹介します。
複数の呼び方や表記がある台湾通貨
日本通貨には「円」「日本円」「Japanese Yen」などの複数の呼び方があり、「円」「¥」「yen」「JPY」など複数の表記が存在します。
そして、表記が ¥100 でも 100yen でも、100円のことですよね。
同様にして、台湾でも「ニュー台湾ドル」「台湾ドル」「台湾元」など複数の呼び方があり、「圓」「元」「NT$」「NTD」「TWD」など複数の表記が存在します。
ですが、
呼び方や表記が違っても、金額や計算方法が変わることはありません。
NT$100 や 100元 と書かれていたらそれは 100圓 のことです。
通貨単位、正式な漢字表記は「圓」
台湾の正式な通貨単位は「圓(ユェン[yuán])」です。
次の写真をご覧下さい。1000元札には「壹仟圓」、1元硬貨には「壹圓」と印字(刻印)され、単位表記が「元」ではなく「圓」であることが分かります。
一般的な表記には「元(ユェン)」
実際に発行・流通する通貨には「圓」と単位表記されていますが、画数が多いため、通常は同じ発音の「元」を当てて表記します。
なお、日本語では「元(げん)」と読みます。
話すときの表現は「塊(クァイ)」
話し言葉は「元(ユェン[yuán])」ではなく「塊(クァイ[kuài])」を使います。お金に関する話でこの発音が聞こえたら「元」のことだと思って下さい。
外国人の表現「ニュー台湾ドル / 新台湾ドル / 台湾元」
台湾の通貨に「ニュー台湾ドル」「新台湾ドル」「台湾ドル」「台湾元」などいろいろな呼び方があるのはなぜでしょう?
日本人は、日本の通貨「円」を他国の通貨と区別するためにあえて「日本円」と表現することがあります。
また、アメリカの通貨「ドル」のことを香港ドルやカナダドルなどと区別する意味で、あえて「米ドル」、「USドル」とも言いますよね。
これと同じ意味合いで、私たち外国人は、台湾の通貨を「ニュー台湾ドル」「新台湾ドル」「台湾ドル」「台湾元」などと表現しているわけです。そして、
これらの表現は現地人には通じません。(観光地では通じることも)
では、台湾人が台湾通貨ということをあえてはっきりしたい場合はどうするのか?
「新臺幣(シンタイビー)」と表現します。ただし、通常は略して
「臺幣(タイビー)」ということがほとんどです。
通貨記号「NT$」と通貨コード「TWD」
日本の通貨記号「¥」に相当するものが
「NT$」や「$」です。「NT$」は New Taiwan $ の略です。
日本の通貨コード「JPY
(Japanese Yen)」に相当するものが「
TWD(New Taiwan Dollar )」です。
「ニュー台湾ドル」のニューとは?
「ニュー台湾ドル(新台幣)」があるということは「オールド台湾ドル(旧台幣)」もあるのかと思いませんか?
実は、1949年に台湾省政府によって発行された通貨を
「新台幣」と言い、それ以前の通貨を
「旧台幣」と呼んでいます。
ニューとはいうものの今から約70年前からだったんですね。ですから新か旧かなんて皆さんは気にする必要がありません。「台湾ドル」と言う場合も「新台幣」を指します。
東アジア各国で使われている通貨単位「圓」
「圓」は日本の「円」の旧字体で元来「まる」を意味する言葉で、台湾以外にも日本、韓国、中国、香港、マカオで使われている通貨の単位です。
現在も通貨に繁体字の「圓」を使用しているのは、台湾と香港、マカオの3ヶ国になります。現在韓国では、公式的に漢字の「圓」を廃棄し、ハングル(원)とアルファベット(WON)の併記となっています。
ちなみに、中国(中華人民共和国)も台湾同様に日常では簡略化した「元」を使用するため、日本では中国のものを
「人民元(じんみんげん)」、台湾のものを
「台湾元(たいわんげん)」と呼んでいます。
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