【喜餅】台湾で結婚式の前に新婦側が配るお菓子「喜餅(シービン)」
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台湾には「喜餅(シービン)」と呼ばれるおめでたい日に配られる食べ物があります。喜びの餅、読んで字のごとくですね。ここでは「喜餅」について紹介します。
事前に配られる「喜餅」
台湾では婚約が決まった際に花嫁側の家族が親戚や友人、隣人に招待状とともに「喜餅」を贈る慣習があります。(慣習の由来については
後述)
私は去年、台湾人の友人から台湾での披露宴の招待を受けました。
その時、「招待状」のみ国際郵送で送られて来て、「喜餅」は結婚披露宴の前夜22時過ぎ、私たちの宿泊ホテルまで新郎新婦が訪ねて来て直接手渡されました。
私は「そこまでして届けるなんて律儀だなぁ」と感心したのですが、のちに「喜餅」は相手が遠方に住んでいる場合を除き、原則
相手のもとを訪れて直接手渡さなければならないということが分かりました。
ただ、時代の流れでしょう、
今は会場で直接渡すケースもあるそうです。
なお、この「喜餅」、
数量は新婦側が決め、費用は新郎側が負担するのが一般的ですが、地域や時代によって慣習が違い、最近では新郎側が配るケースもあるようです。
伝統的な「喜餅」ってどんな食べ物?
「喜餅」とは小麦粉で作られたお祝い用の伝統的な中華菓子で、
縁起物として「喜」を二つ並べてデザイン化された「囍」の文字が入っているものもあります。
餡は小豆入りのものや肉デンブ入りのものなど種類はいろいろで、下の写真は、砂糖と醤油、その他の香辛料などで甘辛く煮込んで味付けした肉の餡が入ったタイプです。
今は洋菓子の「喜餅」が主流
もともとは伝統的な「中華菓子」を配るのが主流でしたが、現在は新郎新婦の好みに合わせて
「クッキーの詰合せ」を配るのが主流となっています。
中国語で「餅(ビン)」とは日本の「おもち」の意味とは違って、小麦粉に塩や油などを混ぜて作った平たい食べ物を意味する言葉です。クッキーも小麦粉でつくられているので「餅」と言えますね。
写真は私が頂いたもので、2段式の箱で下段にもクッキーが入っていました。
包装、お菓子ともに造りが良く、デザイン性も含めて「日本でも通用しそうな品質だな、日本の製品みたいな感じがする」と思ってたら、なんと日本の製菓会社のものでした。自国の製品は直感的に分かるもんですね、びっくりしました。
後日、新婦とは別の台湾人から聞いた話では、台湾では現在も日本製は高級品という認識があるとのことでした。
ちなみに、私が頂いた品物のうちもう一つは「石鹸&タオルセット」でした。これは「喜餅」ではなく、海外から参加する私への気持ちとして新婦がくれた贈り物だと思います。
「喜餅」の慣習はどこから来たのか?
「喜餅」の起源は三国時代。孫権は劉備を討つための策略として劉備に自分の妹を嫁がせると偽りの約束をしました。孫権が攻撃のチャンスをうかがっていたところ、それを見抜いていた諸葛亮(孔明)は周辺の百姓や孫権の兵士にまで餅菓子を配り、二人の婚約を広めました。その結果、本当に結婚しなければならなくなり、孫権は劉備を討てなくなってしまったという話があります。
この逸話から婚約が決まると結婚式の前に餅菓子を配り周囲に婚約の事実を広める慣習ができたとされています。なるほど、そうすると破談にはしにくいですよね。
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