【烏來(ウーライ)】泰雅民族博物館 - 台湾の原住民タイヤル族の博物館
[日韓交流] 韓国人と交流しませんか?
台湾北部の烏來老街にある
原住民泰雅民族(タイヤル族)の博物館(2005年開館)で、タイヤル族の生活習慣や文化、歴史の歩みなどについて展示されています。烏來老街に入ってすぐ右にあり、入場無料で見学できるのが嬉しいですね。この施設は現在もきれいに管理されています。トイレもきれいですよ。
顔に刺青を施した写真、シャーマニズムや首狩りの描写など結構興味深い展示が多いのですが、館内の展示説明は全て
台湾華語(中国語)と英語。日本語パンフレットの翻訳はおかしな部分も多いので、意味も分からず見学なんてことも…。それじゃあ、もったいないですよね。
そこで、英語、台湾華語、日本語の説明をもとにまとめたのぜ是非ご参考下さい。
開館時間
基本情報
- 入場無料
- 開館時間
- 平日:9:30~17:00 / 土日:9:30~18:00
- 休館日
- 第1日曜日、旧暦の大晦日と正月、選挙日、政府告知の自然災害休業日(台風など)
- TEL:+886-2-2661-8162
- https://www.atayal.ntpc.gov.tw/
2019年3月時点
館内での写真撮影は自由ですが、フラッシュ撮影や録画は禁止です。また、大型荷物やペット、飲食物などの持ち込みは禁止です。
タイヤル族とは?
勇猛な民族として知られるタイヤル族。かつては赤と白を基調とした民族衣装を身にまとっていました。
祖霊の教えと祟り
タイヤル族の人々の人生の目標は祖先の教えに従うことでした。教えに従えば祖霊が喜びその加護を受けることができますが、従わなければ祖霊のもとに下って罰を受けるだけでなく、死後、霊界に入りにくくなると信じられていました。
祖霊の威を恐れ、互いに逆らわないように戒めていたタイヤル族。このように伝統的なタイヤル族の社会は厳格と純良で有名です。
シャーマニズム
タイヤル族は災害や不幸な出来事などがおこったとき、祖霊の祟りとして祈祷師に占ってもらわなければならず、原因を確定して初めて治療を行うことが許されました。祈祷師の多くは女性ですが、烏來のみ男性もいます。
顔の入れ墨(刺青)
タイヤル族の男女は15、6才になると
額に入れ墨を施されます。入れ墨がなければ死後霊界へ入るときに祖霊に拒否されると信じられていたからなんですね。
その中でも、特別に優秀と認められた者は
額以外にも入れ墨が施され、首狩りを経験した男子は下顎に、上着を織る技術を習得した女子は耳から口元にかけて入れ墨を入れる資格が生じました。
しかし、このような入れ墨の慣習は日本統治時代に禁止され根絶しました。
死後霊界に入るための保障でもある首狩り
狩猟によって敵を殺した際の首狩りは先祖代々受け継がれてきた慣習で、頭を狩ることによって祖霊の力を強めることができるとされていました。狩られた者は死後の霊界で祖霊と合流したのちに狩った者を加護する霊となり、狩った者は死後に霊界へ入ることが保障されると考えられていたのです。
首狩りは男子にとって重要な通過儀礼で、敵や部落との戦で敵の首を狩った者だけが入れ墨を入れることが許されました。そして、狩った首の数が多いほど特別な衣服や装飾をつける権利が得られるため要人は十数の首を狩ったといいます。
華美で精巧な編織芸術
タイヤル族は台湾の原住民の中でも布を織る技術にもっとも優れた民族でした。主な紡織技術を習得した女性には額に入れ墨を施す資格が生じ、一人前の女性とみなされます。
伝統的な生地の多くはラミーを主要な材料とし、特有の毛糸を組み合わせたり貝珠で飾ります。服や装りには四角のスカーフ、腰スカート、頭の飾り、上着などがありますが、住居の環境や言語の相違と地域断絶のため地区が異なると色調に大きな違いが見られます。
狩猟と農耕
タイヤル族の土地の所有権は部落に属します。個人は使用権だけを保有し、原則として先着順で土地を使用することができました。世帯ごとに仕事の能力に応じて自分の周りの使用者がいない土地を開拓することができました。あるいは、山林で狩猟用の落とし穴を作って使用することでその農地や狩猟区域を所有していることに等しくなりました。休耕地・廃耕地あるいは長期に渡って全く使われていない狩猟地区に対しても、元の所有者に許可を得てから使うことができました。
木造・竹造の建物
タイヤル族の建物には主に家、穀物庫、望楼、鶏小屋、看守小屋などがあります。通常、建築材料は現地で調達し、地域によって木造と竹造の二種類の建築物が見られました。
竹造家屋は大竹を切り開き縦に割って竹節を取り除いた後、互いに掛けて屋根と壁を造ります。木造家屋は一対の柱の内側に木材を積み上げて壁を造り、チガヤまたは石板で屋根を葺きます。
通常タイヤル族の人々の家は、山の中腹の小さな台地の上に建てられ分散した集落を形成していました。
特色ある道具類
タイヤル族の道具は現地で入手可能な木、竹、藤、麻などを主な材料として製作されます。木製道具は木の幹で作られた大木の桶、臼、せいろ、織り機などよく目にし、竹製道具は弓、矢、銃、矛などの武器と農耕具、狩猟道具、竹で編んだ円錐形の魚の筌(うえ)、竹を削って作った笛などの楽器があります。
竹と藤を使って作られたものには、籠、帽子、高杯などがあります。麻糸は各サイズの網の袋を織ることができ用途は広いです。
藤帽は、タイヤル族の男子が外出時着用する帽子で、正面には獣の骨または猪の牙があしらわれています。部落のリーダーや部落の守護神、伝統社会規制の執行及び監督者などが着用します。
族長帽は、狩りで大型の獣を倒したときの戦利品で装飾された帽子で英雄や勇者の証となります。
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