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【火龍果(ドラゴンフルーツ)】台湾で樹上完熟したドラゴンフルーツ(ピタヤ)は甘いのか?

掲載 : 2019.2.12
[肥満度チェック] 実は肥満じゃない?
レッドドラゴン(レッドピタヤ)
レッドドラゴン(レッドピタヤ)
ゴールデンドラゴン(ゴールデンピタヤ)
ゴールデンドラゴン(ゴールデンピタヤ)
一度見たら忘れられないくらいユニークでインパクトな見た目の南国フルーツ「ピタヤ」。大きさは10~20cmほどで、表面の黄緑色の突起物が龍のうろこのように見えるので台湾では「火龍果」と呼ばれます。現在の日本でも「ドラゴンフルーツ」という呼称が一般的ですね。

果皮と果実

レッドドラゴン&ホワイトドラゴン
レッドドラゴン&ホワイトドラゴン
ピンクドラゴン
ピンクドラゴン
ゴールデンドラゴン
ゴールデンドラゴン
果皮は鮮やかなピンクや赤色、黄色などがあります。果実の色は赤、ピンク、薄ピンク、白、半透明の白などがあり、果実中に黒ゴマのような種が散らばり、キウイフルーツのような食感です。

種類
果皮
果肉
ホワイトドラゴン
ホワイトドラゴン
ピンク
白色
レッドドラゴン
レッドドラゴン
赤紫色
イエロードラゴン
イエロードラゴン
半透明白色
ピンクドラゴン
ピンクドラゴン
ピンク
薄ピンク
ゴールデンドラゴン
ゴールデンドラゴン
黄緑が買った黄
白色
オレンジドラゴン
オレンジドラゴン
オレンジ
色々

見た目が違うイエロードラゴン

イエロードラゴンは、実をつけることが難しい上に熟すのに数か月かかる希少な品種で高価です。また、ホワイトやレッドなどの他の品種と見た目がかなり違います。

まず、大きさが一回り小さく、果皮は他の品種のようなツルツルではなくゴツゴツしています。栽培時はサボテンのようなトゲがついているため出荷前には生産者によって取り除かれて出荷されますが、このトゲを抜く作業が結構大変なことも値段に反映しているように思います。
台湾で出回っているのはホワイトドラゴン、レッドドラゴン、イエロードラゴンですが、イエローは台湾でも希少な品種です。ピンクドラゴンは沖縄や海外にありますが、台湾にもあるかは分かりません。

ドラゴンフルーツの味は?

ドラゴンフルーツはほとんど酸味のないサッパリ爽やかな甘味で、平均糖度が約17度と高い割りには甘味が少ないのが特徴です。果実の色によって酸味や甘味に違いが見られます。

樹上完熟したものは甘くてジューシーで、完熟したイエロードラゴンは甘くて後味もさっぱりだとか。では、なぜ「味が薄い、甘くない」と言われるのでしょうか?

薄味で甘くないと言われる理由

    理由1(収穫時期)
  1. 日本で流通しているドラゴンフルーツのほとんどは、日持ちの関係上未熟な状態で収穫されたものが輸入されています。これについては他の輸入フルーツにも同じことが言えますが、「ドラゴンフルーツは収穫後、追熟によって糖度が上がるどころかただ鮮度が落ちていく果物」であることが問題なのです

  2. 追熟とは、果実の収穫後、食用に適した状態(食べごろ)になるように行う処理のこと

  3. なお、日本では20年ほど前から沖縄・奄美や九州での栽培されるようになり、静岡でも生産者が増えています。
    理由2(品種)
  1. 日本人の多くが目にするホワイト種(赤い果皮と白い果肉)の多くは、品種改良された甘いものではありません。なぜなら、品種改良されたものを樹上完熟させた後に収穫した甘いドラゴンフルーツは日持ちの問題で輸出できないからです。このように、美味しいものは栽培地域以外には流通しにくいという事情があります。
    理由3(糖の種類)
  1. ドラゴンフルーツに含まれる糖が、他の果物に含まれている「果糖」や「ショ糖」ではなく「ブドウ糖」だからです。ブドウ糖は甘味を感じにくい糖なので、あっさりした甘みになってしまいます。では、イエロードラゴン(イエローピタヤ)はなぜ甘いのでしょう?それはイエロードラゴンには果糖やショ糖が含まれているからです。
多くの日本人がドラゴンフルーツにあまりよい感想を持たないのは、美味しいものと出会う機会がないことも大きな理由だと思います。

せっかくなので台湾で食べるなら「イエロードラゴン」をおすすめします。たとえ台湾でも、樹上完熟後に収穫した美味しいものは産地でない限り手に入らないかもしれませんが…。私も一度食べてみたいものです。

甘いのはピンク種とイエロー種

一番多く流通しているホワイトドラゴンはほのかな酸味と甘みがあるサクサクした食感で、台湾が原産の品種であるレッドドラゴンも味や食感はほぼ似ています。

イエロードラゴンは、酸味はなくホワイト種やレッド種よりジューシーで甘くドラゴンフルーツの中では一番美味しいと言われている品種で香りも強めです。交配種であるピンクドラゴンは一番甘みの強い品種です。

ドラゴンフルーツの旬の時期

台湾ではドラゴンフルーツが5~11月に出回り、旬は6-10月です。

〇…通常  ◎…旬(出盛り期)
種類
2
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
白肉
紅肉
黃皮白肉

食べごろの見分け方

食べごろを見分けるポイントは、果皮の突起の色です。黄緑色のものはまだ熟しておらず、枯れたような茶色っぽい色になってから収穫されたものが食べごろです。

ただし、追熟しない果物なので既に収穫されたものは常温保存でも甘くなることありません。鮮度が落ちる一方なので購入後はできるだけ早く食べましょう。すぐに食べられない場合は冷蔵庫の野菜室で保存します。

ドラゴンフルーツの食べ方

2種類の食べ方をご紹介します。
食べ方1
食べ方1
    食べ方1
  1. 皮付きのまま縦半分にカットした後、横に1㎝幅でスライスしてから皮の突起を引っ張って果実から皮を剥がしながら食べる
    食べ方2
  1. 皮付きのまま縦に4等分にカットし、スプーンですくって食べる
[肥満度チェック] 実は肥満じゃない?
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【火龍果(ドラゴンフルーツ)】台湾で樹上完熟したドラゴンフルーツ(ピタヤ)は甘いのか? - 果物
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【火龍果(ドラゴンフルーツ)】台湾で樹上完熟したドラゴンフルーツ(ピタヤ)は甘いのか?

掲載 : 2019.2.12
[肥満度チェック] 実は肥満じゃない?
レッドドラゴン(レッドピタヤ)
レッドドラゴン(レッドピタヤ)
ゴールデンドラゴン(ゴールデンピタヤ)
ゴールデンドラゴン(ゴールデンピタヤ)
一度見たら忘れられないくらいユニークでインパクトな見た目の南国フルーツ「ピタヤ」。大きさは10~20cmほどで、表面の黄緑色の突起物が龍のうろこのように見えるので台湾では「火龍果」と呼ばれます。現在の日本でも「ドラゴンフルーツ」という呼称が一般的ですね。

果皮と果実

レッドドラゴン&ホワイトドラゴン
レッドドラゴン&ホワイトドラゴン
ピンクドラゴン
ピンクドラゴン
ゴールデンドラゴン
ゴールデンドラゴン
果皮は鮮やかなピンクや赤色、黄色などがあります。果実の色は赤、ピンク、薄ピンク、白、半透明の白などがあり、果実中に黒ゴマのような種が散らばり、キウイフルーツのような食感です。

種類
果皮
果肉
ホワイトドラゴン
ホワイトドラゴン
ピンク
白色
レッドドラゴン
レッドドラゴン
赤紫色
イエロードラゴン
イエロードラゴン
半透明白色
ピンクドラゴン
ピンクドラゴン
ピンク
薄ピンク
ゴールデンドラゴン
ゴールデンドラゴン
黄緑が買った黄
白色
オレンジドラゴン
オレンジドラゴン
オレンジ
色々

見た目が違うイエロードラゴン

イエロードラゴンは、実をつけることが難しい上に熟すのに数か月かかる希少な品種で高価です。また、ホワイトやレッドなどの他の品種と見た目がかなり違います。

まず、大きさが一回り小さく、果皮は他の品種のようなツルツルではなくゴツゴツしています。栽培時はサボテンのようなトゲがついているため出荷前には生産者によって取り除かれて出荷されますが、このトゲを抜く作業が結構大変なことも値段に反映しているように思います。
台湾で出回っているのはホワイトドラゴン、レッドドラゴン、イエロードラゴンですが、イエローは台湾でも希少な品種です。ピンクドラゴンは沖縄や海外にありますが、台湾にもあるかは分かりません。

ドラゴンフルーツの味は?

ドラゴンフルーツはほとんど酸味のないサッパリ爽やかな甘味で、平均糖度が約17度と高い割りには甘味が少ないのが特徴です。果実の色によって酸味や甘味に違いが見られます。

樹上完熟したものは甘くてジューシーで、完熟したイエロードラゴンは甘くて後味もさっぱりだとか。では、なぜ「味が薄い、甘くない」と言われるのでしょうか?

薄味で甘くないと言われる理由

    理由1(収穫時期)
  1. 日本で流通しているドラゴンフルーツのほとんどは、日持ちの関係上未熟な状態で収穫されたものが輸入されています。これについては他の輸入フルーツにも同じことが言えますが、「ドラゴンフルーツは収穫後、追熟によって糖度が上がるどころかただ鮮度が落ちていく果物」であることが問題なのです

  2. 追熟とは、果実の収穫後、食用に適した状態(食べごろ)になるように行う処理のこと

  3. なお、日本では20年ほど前から沖縄・奄美や九州での栽培されるようになり、静岡でも生産者が増えています。
    理由2(品種)
  1. 日本人の多くが目にするホワイト種(赤い果皮と白い果肉)の多くは、品種改良された甘いものではありません。なぜなら、品種改良されたものを樹上完熟させた後に収穫した甘いドラゴンフルーツは日持ちの問題で輸出できないからです。このように、美味しいものは栽培地域以外には流通しにくいという事情があります。
    理由3(糖の種類)
  1. ドラゴンフルーツに含まれる糖が、他の果物に含まれている「果糖」や「ショ糖」ではなく「ブドウ糖」だからです。ブドウ糖は甘味を感じにくい糖なので、あっさりした甘みになってしまいます。では、イエロードラゴン(イエローピタヤ)はなぜ甘いのでしょう?それはイエロードラゴンには果糖やショ糖が含まれているからです。
多くの日本人がドラゴンフルーツにあまりよい感想を持たないのは、美味しいものと出会う機会がないことも大きな理由だと思います。

せっかくなので台湾で食べるなら「イエロードラゴン」をおすすめします。たとえ台湾でも、樹上完熟後に収穫した美味しいものは産地でない限り手に入らないかもしれませんが…。私も一度食べてみたいものです。

甘いのはピンク種とイエロー種

一番多く流通しているホワイトドラゴンはほのかな酸味と甘みがあるサクサクした食感で、台湾が原産の品種であるレッドドラゴンも味や食感はほぼ似ています。

イエロードラゴンは、酸味はなくホワイト種やレッド種よりジューシーで甘くドラゴンフルーツの中では一番美味しいと言われている品種で香りも強めです。交配種であるピンクドラゴンは一番甘みの強い品種です。

ドラゴンフルーツの旬の時期

台湾ではドラゴンフルーツが5~11月に出回り、旬は6-10月です。

〇…通常  ◎…旬(出盛り期)
種類
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白肉
紅肉
黃皮白肉

食べごろの見分け方

食べごろを見分けるポイントは、果皮の突起の色です。黄緑色のものはまだ熟しておらず、枯れたような茶色っぽい色になってから収穫されたものが食べごろです。

ただし、追熟しない果物なので既に収穫されたものは常温保存でも甘くなることありません。鮮度が落ちる一方なので購入後はできるだけ早く食べましょう。すぐに食べられない場合は冷蔵庫の野菜室で保存します。

ドラゴンフルーツの食べ方

2種類の食べ方をご紹介します。
食べ方1
食べ方1
    食べ方1
  1. 皮付きのまま縦半分にカットした後、横に1㎝幅でスライスしてから皮の突起を引っ張って果実から皮を剥がしながら食べる
    食べ方2
  1. 皮付きのまま縦に4等分にカットし、スプーンですくって食べる
[肥満度チェック] 実は肥満じゃない?
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